A様|脳性麻痺

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ご利用開始の経緯

歩行が徐々に難しくなり、現在は車いすをご利用されています。
 
転倒も多く、安全に活動できることが大きな目標で、特に立位で台所作業が出来るようになることと、屋外で車いすを駆動して買い物が出来るようになることを目指しています。
 
お身体の状況としては、両下肢が突っ張ったように伸びやすく、中間位でのコントロールが難しいこと、腹直筋の筋力は強いのですが、体幹全体でのバランスが悪く、座位姿勢も不良になりやすい状態です。
 
医療保険の訪問リハビリテーションを受けてらっしゃいますが、自宅では出来ない新しい刺激、複合運動を取り入れるため、当センターの自費リハビリを開始されました。
 
 

 
保険外リハビリA001

01.運動前の全身調整

運動を行う前に、全身の調整を行います。
筋肉の緊張が高すぎると、炎症を起こしやすく、また使いやすい筋肉ばかりを使用することで、周囲の筋肉の不活性化が起こります。
まず、筋肉の緊張を整えて、普段使わない筋肉が活性しやすいように、一部分だけでなく協調的な動作が行るように準備します。

 
保険外リハビリA002

02.体幹の固定と分離活動

01で体のクセ(緊張しやすいとこ)をリセットした後は、早速運動を始めていきます。
まず、骨盤~体幹で先ほど不使用になりやすかった部位の筋活動を高め、全体的にバランスが良い状態を保ちます。
そこに上肢運動を加えることにより、骨盤・体幹の安定が乱れます。使いやすい筋肉だけを使い安定を保とうとしますが、随時リセットして、使っていない筋肉の活性化を促すことで、本来の体幹の安定性を獲得する学習をします。
この練習に慣れてくると、体幹の安定性とともに、上肢の活動性が増して、動きやすくなります。
 

 
保険外リハビリA003

03.下肢運動の学習

 続いて「リフォーマー」と呼ばれるピラティスの器具を利用します。
この器具は仰向けに寝転んで使用し、背中の板の部分が上下に滑走する仕組みになっています。
立つ時、力を入れる時、両下肢が必要以上に突っ張ってしまう癖があるため、その改善を図るための練習です。
ゆっくりと曲げていく練習を行うことで、膝や股関節が少し曲がった状態でのコントロール力向上を図ります。
 

 
保険外リハビリA004

04.さらに発展した運動へ

03で行った運動を片足で行います。
負荷量が高くなると、使いやすい筋肉、強い筋肉だけを使ってしまいがちです。
意識しながら、ゆっくりと運動を行うことで、普段不使用になりやすい筋肉の活性化を図ります。

 

Movie

動画
 

プログラム動画

保険外・自費リハビリご利用者様の運動プログラム動画を紹介しています。
実際に「何を目的に」「何を意識して」「どのような声掛け」のもと運動を行うのか分かりやすく説明しています。
ぜひ、ご確認ください。